陥入爪の外科治療(フェノール法)

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巻き爪・陥入爪の痛みを、きょう整形外科では外来手術で根本から治療します

巻き爪・陥入爪の痛みを、きょう整形外科では外来手術で根本から治療します

爪が皮膚に食い込んで痛みが続く「陥入爪」。我慢して過ごしている方や、膿んでしまって腫れや痛みが強くなっている方も少なくありません。

きょう整形外科では、再発を防ぐ根本的な治療として「フェノール法」による陥入爪手術を行っています。

外来で局所麻酔をかけて行うため入院は不要で、日帰りで受けていただけます。

陥入爪とは

陥入爪とは、爪の角や端の部分が指の皮膚に突き刺さって炎症を起こした状態です。痛み・腫れ・赤みが続き、慢性化すると「肉芽」と呼ばれる赤く盛り上がった組織ができることもあります。多くは足の親指(第一趾)に起こります。

よく混同されますが、「巻き爪」と「陥入爪」は厳密には異なります

巻き爪

爪が巻いている状態(爪の変形)

陥入爪

その爪が皮膚に食い込んで炎症を起こした状態です。巻き爪がなくても、爪を短く切りすぎたり、打撲がきっかけで生じることもあります。
陥入爪は感染症ではなく「爪が皮膚に食い込む」という物理的な問題が原因のため、抗生剤だけでは根本的な治療にはなりません。炎症を繰り返す場合は、爪そのものへのアプローチが必要です。

このような方はお早めにご相談ください。

  • 爪の端が皮膚に食い込んで痛みがある
  • 爪の周囲が赤く腫れている、または膿んでいる
  • 爪の際に肉芽(赤く盛り上がった組織)ができている
  • テーピングや綿花充填などの処置を繰り返しているが改善しない

フェノール法とは

陥入爪の治療にはテーピング、コットン充填、部分抜爪などいくつかの方法がありますが、これらは対症療法にとどまるため、爪の形状的な問題が根本にある場合は再発を繰り返すことがあります。フェノール法はそのような方に適応する、根本的な治療法です。
食い込んでいる側の爪をカットするだけでは、爪が生える大本の組織(爪母)が残るため同じ場所から再び生えてきてしまいます。フェノール法では、爪母までしっかり爪を除去したうえで、フェノールという薬品を用いて爪母を化学的に処理します。その部分から爪が再生しなくなるため、根本的な改善が期待できます。

フェノールには痛みを感じる神経を化学的にブロックする働きもあるため、術後の痛みもほとんどありません。

フェノール法の4つのメリット

手術中の痛みが少ない

局所麻酔を行ってから処置をするため、手術中の痛みはほとんどありません。

術後も痛みが少ない

フェノールの神経ブロック作用により、術後の痛みも最小限に抑えられます。

日帰りで完了

処置自体は15〜30分程度、入院不要です。

保険診療の対象

費用の負担を抑えられます。

治療の流れ

step 01

局所麻酔(足趾ブロック)

指の根元の内側・外側2カ所に麻酔を行い、指全体の感覚をなくします。麻酔注射時に数分間の痛みがありますが、その後の処置中は痛みがほとんどありません。

step 02

駆血(止血帯の装着)

処置中の出血を防ぐため、指の根元を一時的に締めて血流を止めます。処置は10分以内に終わるため、血流への影響はほとんどありません。
※閉塞性動脈硬化症など動脈の血流に問題がある方には適応されません。

step 03

部分抜爪と爪母のフェノール処理

食い込んでいる側の爪を、爪母の部分まで丁寧に除去します。その後、フェノールを染み込ませた綿棒を爪母に繰り返し当て、その部分から爪が再生しないよう化学的に処理します。

step 04

洗浄・ガーゼ固定・終了

エタノールでフェノールを中和し、生理食塩水で十分に洗浄・消毒のうえ、ガーゼで圧迫固定して処置完了です。

処置後の注意事項

  • 当日の入浴は控えてください。
  • 翌日の傷チェック後からシャワーが可能です。
  • プールや湯船への入浴は、1〜2週間制限される場合があります。
  • 術後に痛みがある場合は、処方した鎮痛剤を使用してください。
  • 処置翌日、その後は1週間毎に経過確認の受診をお願いしています。

フェノール法のデメリット・注意点

フェノール法は根本的な治療効果が期待できる一方で、次の点についても事前にご理解いただいたうえで治療を行います。

爪幅の変化について

長期的には、処置した部分の爪の幅が狭くなります。そのため、見た目の変化が生じることがあります。

再発の可能性について

再発の可能性について

根治的な治療ではありますが、一定の確率で変形した爪が部分的に再び生えてくる場合があります。

これらのリスクを踏まえ、当院では適応を慎重に判断しています

初めて陥入爪になった方にはまず対症療法で対応し、繰り返し悩んでいる方に適応を検討する場合が多くなります。診察時に状態をしっかり確認したうえでご説明しますので、ご不安な点はお気軽にご相談ください。

 

きょう整形外科 院長 京 仁寿 Kyo Masatoshi

執筆者

きょう整形外科 院長
京 仁寿 Kyo Masatoshi

学歴

  • 平成21年愛知医科大学卒業

経歴

  • 平成21年愛知医科大学病院 臨床研修医
  • 平成23年京都大学附属病院 整形外科専修医
  • 平成24年岐阜市民病院
  • 平成26年福井赤十字病院 医員
  • 平成30年神鋼記念病院 医長

TEL0791-22-7000

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