執筆者
きょう整形外科 院長
京 仁寿 Kyo Masatoshi
爪が皮膚に食い込んで痛みが続く「陥入爪」。我慢して過ごしている方や、膿んでしまって腫れや痛みが強くなっている方も少なくありません。
きょう整形外科では、再発を防ぐ根本的な治療として「フェノール法」による陥入爪手術を行っています。
外来で局所麻酔をかけて行うため入院は不要で、日帰りで受けていただけます。
陥入爪とは、爪の角や端の部分が指の皮膚に突き刺さって炎症を起こした状態です。痛み・腫れ・赤みが続き、慢性化すると「肉芽」と呼ばれる赤く盛り上がった組織ができることもあります。多くは足の親指(第一趾)に起こります。
爪が巻いている状態(爪の変形)
その爪が皮膚に食い込んで炎症を起こした状態です。巻き爪がなくても、爪を短く切りすぎたり、打撲がきっかけで生じることもあります。
陥入爪は感染症ではなく「爪が皮膚に食い込む」という物理的な問題が原因のため、抗生剤だけでは根本的な治療にはなりません。炎症を繰り返す場合は、爪そのものへのアプローチが必要です。
陥入爪の治療にはテーピング、コットン充填、部分抜爪などいくつかの方法がありますが、これらは対症療法にとどまるため、爪の形状的な問題が根本にある場合は再発を繰り返すことがあります。フェノール法はそのような方に適応する、根本的な治療法です。
食い込んでいる側の爪をカットするだけでは、爪が生える大本の組織(爪母)が残るため同じ場所から再び生えてきてしまいます。フェノール法では、爪母までしっかり爪を除去したうえで、フェノールという薬品を用いて爪母を化学的に処理します。その部分から爪が再生しなくなるため、根本的な改善が期待できます。
フェノールには痛みを感じる神経を化学的にブロックする働きもあるため、術後の痛みもほとんどありません。
局所麻酔を行ってから処置をするため、手術中の痛みはほとんどありません。
フェノールの神経ブロック作用により、術後の痛みも最小限に抑えられます。
処置自体は15〜30分程度、入院不要です。
費用の負担を抑えられます。
step 01
指の根元の内側・外側2カ所に麻酔を行い、指全体の感覚をなくします。麻酔注射時に数分間の痛みがありますが、その後の処置中は痛みがほとんどありません。
step 02
処置中の出血を防ぐため、指の根元を一時的に締めて血流を止めます。処置は10分以内に終わるため、血流への影響はほとんどありません。
※閉塞性動脈硬化症など動脈の血流に問題がある方には適応されません。
step 03
食い込んでいる側の爪を、爪母の部分まで丁寧に除去します。その後、フェノールを染み込ませた綿棒を爪母に繰り返し当て、その部分から爪が再生しないよう化学的に処理します。
step 04
エタノールでフェノールを中和し、生理食塩水で十分に洗浄・消毒のうえ、ガーゼで圧迫固定して処置完了です。
フェノール法は根本的な治療効果が期待できる一方で、次の点についても事前にご理解いただいたうえで治療を行います。
長期的には、処置した部分の爪の幅が狭くなります。そのため、見た目の変化が生じることがあります。
根治的な治療ではありますが、一定の確率で変形した爪が部分的に再び生えてくる場合があります。
これらのリスクを踏まえ、当院では適応を慎重に判断しています
初めて陥入爪になった方にはまず対症療法で対応し、繰り返し悩んでいる方に適応を検討する場合が多くなります。診察時に状態をしっかり確認したうえでご説明しますので、ご不安な点はお気軽にご相談ください。
診療時間
| 診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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| 9:00〜12:00 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | / |
| 16:00〜18:30 | ● | ● | ● | / | ● | / | / |
休診日: 木曜・土曜午後、日曜・祝日
※新患及び初診受付時間は8時30分〜11時30分、
15時30分〜18時00分となります。
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