四十肩・五十肩の新しい治療法(サイレントマニピュレーション)

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四十肩・五十肩で腕が上がらなくなってしまった方へ

四十肩・五十肩で腕が上がらなくなってしまった方へ
  • もう何カ月もリハビリを続けているのに、肩が全く動かない
  • 痛みがつらくて夜も眠れない

四十肩・五十肩が長引き、肩関節の癒着が進んでしまった方に向けた治療が、サイレントマニピュレーションです。神経ブロック麻酔を用いて痛みと筋緊張を取り除いた状態で、癒着を徒手的に剥がす治療を外来で行います。全身麻酔も入院も必要なく、日帰りで受けていただけます。

凍結肩(四十肩・五十肩)とは

炎症と癒着が重なり、肩が動かせなくなった状態です

四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)は、肩関節に炎症が生じて痛みが強くなり、その後、関節を包む袋(関節包)が肥厚・硬化することで、肩の可動域が大きく制限される状態です。痛みのために肩を動かさなくなると、関節包や周囲組織の癒着がさらに進んでしまいます。適切な治療を受けずにいると、年単位で症状が続く場合も報告されています。

このような状態が続いている方は、サイレントマニピュレーションをご検討されてはいかがでしょうか

  • 夜間の痛みが強く、寝返りが打てない
  • 腕が上がらない、後ろに回せないなど日常生活に支障がある
  • リハビリや内服薬・注射による保存療法を続けても改善が乏しい
  • 四十肩・五十肩が長期間続いており、肩がほとんど動かせない

サイレントマニピュレーションのメリット

外来・日帰りで受けられる、保険適用の治療です

早期の改善が期待できる

治療後1〜2週間以内に肩の動きが向上するケースが多く報告されています。

日帰りで対応できる

外来で麻酔を行い、その日のうちに帰宅できます。入院は必要ありません。

全身麻酔が不要

神経ブロック(局所麻酔)を使用するため、全身麻酔が難しい方にも適用しやすい治療です。

保険診療の対象

手術と比べて費用の負担が抑えられ、保険が適用されます。

治療の流れ

麻酔で痛みをなくしてから、癒着を徒手的に剥がします。

治療は「神経ブロック麻酔」と「マニピュレーション(徒手操作)」の2段階で行い、その後のリハビリテーションとあわせて取り組んでいただきます。

エコーガイド下 腕神経叢ブロック麻酔

超音波画像(エコー)を確認しながら、首から腕にかけて走る神経の束(腕神経叢)の周囲に麻酔薬を注入します。麻酔が効くと、肩から腕の感覚と筋肉の緊張がほぼ完全になくなります。意識はありますが、痛みも筋緊張も感じない状態になります。

麻酔の精度が治療の安全性を左右するため、当院では院長が直接エコーガイド下での神経ブロックを担当します。

マニピュレーション(徒手による癒着剥離)

麻酔が効いた状態で、確立された手技に従って肩関節を全方向にゆっくりと動かし、肥厚・癒着した関節包を徒手的に剥がします。患者さまの反応を確認しながら丁寧に行いますので、ご安心ください。

術後の観察

処置後はしばらく安静にしていただき、副作用がないか確認します。神経ブロックの影響で数時間ほど腕が動かしづらくなりますので、当日の車・バイク・自転車の運転は控えてください。

術後リハビリテーション

癒着を剥がした後にそのままにしておくと再癒着が起こる可能性があります。また、長期間動かせなかった肩は筋力も低下しています。獲得した可動域を維持するために、術後早期からリハビリテーションを開始していただきます。通院でのリハビリテーションに加えて、自宅での自主トレーニングも重要です。サイレントマニピュレーションとリハビリテーションはセットで取り組むものとお考えください。

受診の目安

受診の目安
  • 四十肩・五十肩と診断されて数カ月以上経つが、腕がほとんど上がらない
  • リハビリを続けているが改善しない

このようなお悩みの方は、一度当院までご相談ください。通常の整形外科の診察の中でご相談いただくことも可能です。

よくいただく質問

どれくらいで痛みがなくなりますか?

個人差はありますが、治療後1〜2週間ほどで夜間痛が軽減するケースが多く報告されています。完全に痛みが取れるまでの期間は、肩の状態や年齢・基礎疾患の有無などにより異なります。

何度も治療が必要になることはありますか?

1回の治療で十分な可動域が得られない場合や、再度癒着が生じた場合は2回目の施術を検討することもあります。適切なリハビリを継続することで、回数を最小限に抑えられます。

骨折や脱臼のリスクはありますか?

骨粗しょう症がある方などでは骨折・脱臼のリスクが高まる可能性があります。事前に問診や画像検査を行い、適応を慎重に判断したうえで治療を行います。

麻酔後の注意点はありますか?

神経ブロック後は、半日程度、腕が動かしにくくなります。当日は車・バイク・自転車の運転をお控えください。

 

きょう整形外科 院長 京 仁寿 Kyo Masatoshi

執筆者

きょう整形外科 院長
京 仁寿 Kyo Masatoshi

学歴

  • 平成21年愛知医科大学卒業

経歴

  • 平成21年愛知医科大学病院 臨床研修医
  • 平成23年京都大学附属病院 整形外科専修医
  • 平成24年岐阜市民病院
  • 平成26年福井赤十字病院 医員
  • 平成30年神鋼記念病院 医長

TEL0791-22-7000

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